【ペンシルベニア州フィラデルフィア12日(日本時間13日)発】新日本プロレスと米国ROHの合同ツアーが当地の2300アリーナで開幕した。

 メーンでは中邑真輔(35)とオカダ・カズチカ(27)のCHAOSツートップがタッグを結成し、ノアでも活躍したジェイ・ブリスコ(31)、マーク・ブリスコ(30)組と激突した。オカダがレインメーカードルを降らせながら入場すると大歓声。さらに続いて現れた中邑は大「ナカムラ」コールで迎え入れられた。

 好連係が自慢のブリスコ兄弟相手でも、新日プロが誇る“最強コンビ”は猛威を振るう。中邑が正確な打撃で試合の主導権を握ると、最後はオカダがジェイに狙いを定めて勝負に出る。カウンターのドロップキックからダイビングエルボードロップを投下すると、最後はレインメーカーで3カウントを奪ってみせた。

 米国でも高い人気を誇り、それにふさわしい実力をまざまざと見せつけた2人には試合後も歓声が鳴りやまない。中邑が「イヤァオ!」の絶叫で大会を締めた。

 勝利したオカダよりも大きな「ナカムラ」コールで米国のファンの心をわしづかみにした中邑は「うれしいですよ。言葉じゃないんだよ」とご満悦の表情。オカダも「中邑さんの人気には嫉妬しちゃうかな。中邑さんに持っていかれちゃったんで、残りの3日でそれを越していきます」と対抗心を燃やしていた。