ノアのGHCヘビー級王者・鈴木みのる(46)が11日、方舟マットから「三沢色」を一掃することを宣言した。

 10日の横浜大会で丸藤正道(35)の挑戦を退けたみのるは、この日、自身が経営するアパレルショップ「パイルドライバー」(東京・原宿)で一夜明け会見を行った。軍団員を介入させることなく完勝を収め、特別立会人を務めた元ノアの鉄人・小橋建太(48)も黙らせ、「お前は、もう棺おけの中。最後は俺にベルトを献上することになった。それで許してやる」と高笑い。絶対王者と呼ばれ同王座の象徴だった鉄人を封じ込んだ次は、団体創設者である故三沢光晴さんのカラーも消し去るつもりだ。

 みのるはマイバッハ谷口(38)をV2戦の相手に決めると「特別な大会の時がいい」と、三沢さんの七回忌興行(6月13日、広島グリーンアリーナ)を決戦地に指定。だが「そこではできない」と田上明社長が拒否したため、6月15日大阪府立体育会館第2競技場大会での防衛戦が決まった。

 ノア側の抵抗意思を感じたみのるは「まあ、どこでもいいや。七回忌興行? 俺には関係ねえ。どこまで(三沢さんに)しがみつけばいいんだよ。だから弱いんだよ。勝手にしがみつけばいいさ、ハハハッ」。自らがGHC王座の新たな象徴になることで、選手やファンの胸に残る三沢さんへの思いまで消し去る構えのようだ。

 6・13決戦では、GHCジュニアヘビー級戦(タイチ対原田大輔)とGHCジュニアタッグ戦(TAKAみちのく、エル・デスペラード組対平柳玄藩、熊野準組)が決定。6月19日の後楽園大会では、GHCタッグ王者のランス・アーチャー、デイビーボーイ・スミスjr組にクリス・ヒーロー、コルト・カバナ組が挑戦する。