全日本プロレスの暴走専務・諏訪魔(38)が8日、IGFに対して絶縁宣言を突きつけた。

 いまだに怒りが収まらなかった。5日のIGF大阪大会を電撃訪問した諏訪魔は、野獣・藤田和之(44)と視殺戦を繰り広げ、サイモン猪木IGF取締役に6日の全日プロ後楽園大会のチケットを手渡した。これで開戦かと思いきや、実際は違った。ふたを開けてみれば当日、藤田は姿を現さず、完全に肩透かしを食らうハメに。プロレス史に残る珍事となった。

 ここから2日が経過し、いまだにIGF側から何の返答もないことで諏訪魔も決心を固めた。「こうなったら、もうIGFとは交わる必要はない。絶縁だな。言ってることがコロコロ変わるし、詐欺に近いものがある。とにかくサイモンだ。彼は信用できないし、ビジネスにならない!」と声を荒らげて糾弾した。

 今回の騒動では全日プロの秋山準社長(45)も不信感を募らせており今後、会社としてIGFとは一切関わらない方針を決めた。これにより、期待された両団体の全面対抗戦は完全消滅することになる。

 ただし、藤田個人に対する諏訪魔の気持ちは変わらない。「俺は全日本対IGFをやりたいわけじゃない。あくまで一レスラーとして、藤田和之とやりたいんだ。俺は逃げも隠れもしない。藤田和之個人として、声を聞かせてほしい」と立場的にはフリーである藤田との“再会”を熱望。5日に対面した際に激しい闘争心を燃やしていた野獣は、この声にどう反応するか。