全王座を鈴木軍に奪われているノアがさらなる激震に見舞われた。

「グローバルタッグリーグ戦」(19日、後楽園ホールで開幕)の会見が16日、東京・有明のノア事務所で行われ、全12チーム中15選手が出席した。激戦のAブロックで飯塚高史と組んで出場するGHCヘビー級王者の鈴木みのる(46)は席上で大暴れ。「こんな弱いヤツばかりでどうすんだ? ああ!? 今すぐやるか? こんなリーグ戦、ブチ壊してやるよ!」と吐き捨てると、机を蹴飛ばし退席した。ノア勢は怒りに震えるだけで「みのる劇場」に圧倒されるだけの展開となった。

 一方のBブロックでは、北宮光洋(26)と組んで出場予定だった超危暴軍のボス・森嶋猛(36)が、右肩や左ヒザなど2年前の古傷を再発させたことにより緊急欠場が決まった。会見直前まで森嶋と話し合ったノアの西永秀一統括本部長は「本人も悩み、断腸の思いだったと思う。これで、丸藤、杉浦(貴)、森嶋という3トップの一人がいなくなったので正直、かなりの痛手です…」と肩を落とした。

 極悪軍団に属する森嶋だが「対鈴木軍」で大同団結し、いよいよ本格抗争に入る矢先のことだった。現状では全国各地のプロモーターから、ノアの体たらくに怒りの声が飛んでいるという。この欠場騒動が追い打ちをかけ、団体がさらなる窮地に陥ったのは事実。方舟マットはどうにも負の連鎖を断ち切れない。