新立ち技イベント「FG」の旗揚げ戦が12日、東京・代々木第二体育館で行われ、J―GIRLSフライ級&蹴拳女子フライ級王者の松田玲奈(20)が中国最大の格闘技イベント「武林風」との対抗戦に出陣した。

 対戦相手はワン・シュエ(19)。吉林省のボクシングチャンピオンとの触れ込みだったが、実力差は歴然と思われた。しかし1R、ワンのサイドキックが顔面にヒット。一瞬体勢を崩し、その顔から余裕が消えた。2R以降は、左右のフックやミドルキックをボディーにヒットさせ、ワンのスタミナを着実に奪った。KO勝利は逃したが、判定3―0で完勝した。

 松田は試合後「中国の選手はサイドキックが得意な選手が多いのは分かっていたが、もらってしまった…。相手より練習してきたので勝つのは当たり前。勝ち方を求めてきたので悔しい」とまるで敗者の弁。

 以前から同階級の「Krush」女子王者・朱里(26)との対戦を熱望しており、この日も「その気持ちに変わりはない。対戦したことのない選手とどんどん試合をしてキャリアを積みたい」と話し、今後の巻き返しを誓った。なお、7対7の対抗戦は4勝2分け1敗で「FG」が勝利した。