女子プロレス界最大のカリスマ・長与千種(50)が12日、自身のプロデュース興行「That’s女子プロレス」(埼玉県産業技術総合センター)で爆破王・大仁田厚(57=顔写真)からの“求愛”を受け入れた理由を本紙に激白した。人生初となるノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチ出陣を決めたことで、賛否両論が湧き起こっているのは事実だが、カリスマには壮大な夢があった――。

 ――10日の超花火プロレス福岡・遠賀大会で電流爆破バットデスマッチを観戦後、邪道マット出場を承諾した

 長与:大仁田さんとハグしてお互いに「ありがとう」と口にしていました。初めて見たけど、両方とも吹っ飛ぶくらいの威力で、「自分も吹っ飛ばされるのかな?」と想像した。本番は、あれの何十倍ってすごいんでしょうけど。

 ――なぜ決断を

 長与:試合後にお客さんがリングに詰め寄ってくる姿が答えを出しているじゃないですか。じゃあ、あそこ(電流爆破のリング)に入ったら何が見えるのかなって。あそこに眠っているものを体感する義務がある。私はヒロインの中の邪道。喜んでデスマッチもやっていた。だから、知らないプロレスがあるのが嫌なんです。それに…。

 ――他にも理由がある

 長与:全日本女子プロレスがあった(東京)目黒の跡地が今はコインパーキングになっている。女子プロをメジャーにするのと同時に、何億もするその土地を買い取りたい。全女がなければ、私はレスラーになっていなかった。だから本当の恩返しは、あの場所に女子プロをもう一度つくって伝承してくれればって。

 ――壮大な野望だ

 長与:生活していくだけなら、プロレスに足を突っ込まなくてもいい。イバラの道を行くのは、人生をかけないと計画を実現できないから。何かが欲しいわけじゃない。あの場所が欲しいんです。夢のためならどんなことでもトライしていこう、世に出て行こうと考えた結果の電流爆破なんです。

 ――反響も大きいが

 長与:賛否両論あってしかるべき。レスラーになってからすべて賛否両論ですから。でも、いつも最後は自分で決める。それにどういう試合になるか、想像つかない。怖いですよ。でも怖さは大好物。ドキドキしないプロレスは好きじゃない。

 ――邪道は決戦地に長与選手の“聖地”といえる、東京・大田区総合体育館を用意する

 長与:いやらしいくらいすてきなことをしますね。そこが邪道でヒーローなんですよ。(大仁田とのタッグで)私が勝ったら、一度でいいので(爆破王と同じ)御影石でできたタッグベルトが欲しい。