イタミ入団9か月で異例の全米放送特番

2015年04月12日 11時00分

元KENTAことヒデオ・イタミ

【カリフォルニア州サンノゼ8日(日本時間9日)発】3・29「レッスルマニア31」で祭典初出場を果たした元KENTAことヒデオ・イタミ(34)の特集が、この日のWWE「NXT」特番として全米に放送された。入団わずか9か月での特番は異例中の異例。“ノアのカリスマ”と呼ばれた男はいよいよ大舞台へ飛び出しそうだ。

 

 イタミはNXTでの出場者決定トーナメントを制し、祭典の「アンドレ・ザ・ジャイアント・メモリアル・バトルロイヤル」(30人参加)に出場した。番組はイタミに完全密着して、昨年7月のWWE入団発表から、祭典出場に至るまでの軌跡を追った。

 

 新人選手の特番はほとんど前例がなく、WWE側の期待の大きさがうかがえる。

 

 トーナメント決勝戦では必殺技のゴー2スリープでテイラー・ブリーズを撃破。試合のVTRが流されると、超人ハルク・ホーガンが登場し、CMパンク(現UFC)が借用して全米に広めたこの技について「これはヒデオがオリジナルだ」と解説した。

 

 祭典では大巨人ビッグショーにノックアウトパンチを食らって敗退したが、持ち前の鋭い蹴りで存在感を示した。番組ではバックステージでスーパースターたちがイタミを絶賛する光景が流され、バトルで優勝したビッグショーは「よくやった。君とはもっと戦いたい」と称賛。世界最強の男マーク・ヘンリーも「大丈夫。君ならWWEでやっていける」と自分の体重の半分にも満たないジュニア戦士に太鼓判を押した。

 

 英語によるパフォーマンスや体のサイズでは他のスーパースターズに劣るかもしれない。しかしスピードと体のキレ、そして独特のオーラは十分WWEでも通用すると証明した。悪の権力者トリプルHも「WWEにおけるヒデオの未来は明るい。彼が勝者だ」と、経営者の立場からイタミの将来を約束。さらには祭典の3WAY戦を制してWWE世界ヘビー級王者となったセス・ロリンズは「俺は(入団から祭典出場まで)3年かかった。君はほとんど半年じゃないか! グレートだ」とイタミの肩を叩いた。

 

 まるで集団ヨイショ大会と思えるほど絶賛の嵐を浴びたイタミは、目頭を押さえながら「夢みたいだ…」と絶句。異例の特番放送によりWWE昇格、そして“世界のイタミ”誕生は秒読み段階となった。