元プロレスラー・木村健悟氏が難病告白

2015年04月07日 07時10分

難病と再選を語った木村氏

“稲妻戦士”として人気だった元プロレスラーで東京・品川区議会議員の木村健悟氏(61)が、19日に告示される同区議会議員選挙(26日投開票)で「黄色靱帯骨化症」という難病を抱えながら、再選を目指すことがわかった。本紙の独占直撃に、難病とどう向き合うか、熱く語った。

 木村氏は昨年、脊髄の後ろにある黄色靱帯という靱帯が、骨になって神経を圧迫する難病を患い大手術をしていた。病名は黄色靱帯骨化症。

「靱帯、筋肉が硬くなって神経が圧迫される難病ですけど、何が原因なのかよく分からない。現在も脚が重くなって引きずって歩いている。大げさにしたくないですが、階段とか、歩くのが怖いと思うときがある。でも、麻酔から目覚めたとき、自然と受け止められたんですよ」

 木村氏は2011年3月、無所属(架け橋の会所属)として品川区議会議員選挙で初当選。これまで、健常者だけでなく、高齢者など弱者の立場に立ち、安全で安心な街づくりに力を注ぎ、区民をサポートしてきた。今回、病気を患って、改めて気付かされたこともあったという。

「支援者に病気のことを話したとき『健悟さん、病気になって足の不自由な高齢者の気持ちが分かったでしょう』と言われた。それで健常者だけの行政をしていてはいけないと思いましたね。ボクは区民の立場で、議会でモノを言って形にしていかなければダメだと。政治家をやっている意味がないと気付かされた」

 しかし、難病を抱えての選挙戦は大きなハンディキャップを背負うことになる。どう克服しながら勝利を目指すのか。

「手術するまで病気になったことがなかった。難病はハンディかもしれないけど、落ち込んではいない。ボクを支持してくれる昔からの区民や、ファンの人ががっかりする“木村健悟”を見せたくないと思っている。マッサージなどで治療すれば、選挙戦は必ず克服できます」

“師匠”アントニオ猪木参院議員(72)が最高顧問を務める「日本を元気にする会」(松田公太代表)の推薦を受けて、選挙戦に突入する準備を進めている。

 同党については「良いところは、有権者の声を政策にしていくこと、“100か0か”の一律の党議拘束による賛否を行わないこと」と木村氏。“猪木イズム”に賛同している。

 政策として力を入れるのは区民のつながりを重視した防災対策だという。「東日本大震災から4年がたちます。天災は怖いけど、その記憶が薄れる警戒感の欠如こそが最も恐ろしい。首都直下型地震が起きたとき、自力と行政だけでは助かりません。人々がともに支えあう防災対策の仕組みを必ず作っていきたい。若者の政治への関心が薄れていることも何とかしたい」と熱く語る。
 難病を受け止めた“稲妻戦士”。再選を果たせば、区民にとってさらに頼れる区議になりそうだ。

☆きむら・けんご=1953年9月4日生まれ。愛媛・新居浜市出身。69年、大相撲・宮城野部屋に入門し、木村山のしこ名で同年7月場所初土俵。最高位は序二段三十枚目。72年、日本プロレスに入門し、佐藤昭雄戦でデビュー。73年、新日本プロレスへ移籍。藤波辰爾とジュニアヘビー級王座を争い、大旋風を巻き起こした。85年、藤波とのタッグでアントニオ猪木、坂口征二組に勝利し、初代IWGPタッグ王座。得意技は稲妻レッグラリアート。98年、参院選に民主党比例で立候補し、落選。2003年、プロレス引退。11年、品川区議選に立候補し、初当選。186センチ、107キロ。