日本人2人目のWWE殿堂入りを果たした“炎の飛龍”藤波辰爾(61=ドラディション)が5日に帰国。現地でレジェンドへのリスペクトを感じた藤波は「日本版ホール・オブ・フェーム」の創設を提唱した。

 長男のLEONA(21)とともに帰国した藤波は、長旅の疲れも見せず「興奮冷めやらずですよ。日がたつにつれ、事の大きさを実感しているし、今後の励みになる」と笑顔で報告した。現役レスラーとしては世界で初めて殿堂入りを果たしたことで、ますます現役への気持ちを強くした。一方、アントニオ猪木に続き、日本人で2人目となる快挙を達成したことで新たな使命を感じ取ったという。日本でも殿堂を創設することだ

「日本でそういうのを作ることも含めて、現地で見たつもりですから。自分が先頭切ってどうだというわけではないが、今後のプロレス業界のためにも、変なしがらみとかを取っ払うことが必要。今回ボクが見てきたものをいいようにつなげたい」と目を輝かせた。

「ボクが米国に呼ばれたように、日本で活躍した外国人選手も(日本の殿堂入り式典に)呼んであげればいいんですよ。ファンもひっくるめて評価するべきだと思う」

 殿堂入り式典後、最初の試合は5月11日のドラディション後楽園ホール大会。藤波は「何らかの形でファンにもお披露目したい」と記念盾やリングを公開する予定だ。新たな“任務”を負った飛龍の手腕に注目だ。