11月での引退を表明した天龍源一郎(65)に出場オファーが殺到している。6月13日にはノア・広島大会、同30日には大日本・札幌大会に参戦する。主戦場である天龍プロジェクトも今月30日の新木場大会開催が急きょ決定した。

 天龍は「もう辞める、と宣言したレスラーにここまで要請があるのは光栄なこと。レスラー、いやオレ冥利につきる」と満面の笑み。ノア広島大会は親交の深かった故三沢光晴さんの「メモリアルナイト」とあって「当日は、コレをやってやる」のしぐさつきで“指ワイパー”を予告し「三沢といったらコレでしょ? 目立つように指サックでもつけて出ようか」と上機嫌だった。

 引退を表明してから、心身ともに好調を維持している印象だ。本人は「『だから辞める』と思われたくないんで。カラ元気ですよ」と謙遜するが、理由はある。フリーダムズ3・23後楽園大会では、蛍光灯を“被弾”。この日は、タッグながら19歳の竹下幸之介(DDT)と“46歳差対決”を敢行するなど、多くの「初体験」が刺激になっているのだ。

「蛍光灯は流れでああなっちゃったけど…。毎試合がプレッシャーではあるが、すべてが新鮮というかね。まさに『REBORN to FUTURE』だよ」と天龍は誇らしげに胸を張った。

 越中詩郎(56)との名コンビで出撃した3日のタッグ戦では「53歳」(天龍いわく落とす角度が違う新技「65歳」)を久々に発射すると、とどめのラリアートで高木三四郎(45)をフォール。試合後は拳剛(25)との一騎打ちも承諾して、引退間近とは思えない猛ハッスルぶりだった。