新日本プロレス4月5日両国大会でバッドラック・ファレ(33)とのリベンジマッチに臨むオカダ・カズチカ(27)が29日、怪人退治に向けて高いハードルを課した。

「NEW JAPAN CUP」で屈辱の1回戦敗退を喫したオカダは、15日広島大会の8人タッグ戦でファレを撃破。何とか再戦の舞台にこぎつけた。

 完全復活の証明が急務なオカダだけに、両国決戦では完勝を自ら義務付ける。「負けっぱなしでは次に進めないですから。完璧な形で勝つっていうのが大事。ツームストーン(パイルドライバー)で持ち上げたいですね」と、150キロの巨体を誇るファレを担ぎ上げてネジ伏せる青写真を描いた。

 そのモデルとなるのが、ハルク・ホーガンがアンドレ・ザ・ジャイアントの巨体をボディースラムで投げきった伝説の1987年3月「レッスルマニア3」だ。同年11月生まれということは当時まだ母体の中だったオカダだが「やっぱり今でも語り継がれる名シーンじゃないですか。ファレの巨体を持ち上げて、2015年の名シーンを作りますよ」と予告した。

 単に雪辱を果たしても戦績が1勝1敗のタイに戻るだけ。ファレを踏み台にトップ戦線に舞い戻るには完膚なきまでの勝利と同時に大きなインパクトを残す必要があるというわけだ。

 実はリング外ではすでにタイトル戦線返り咲きに向けて準備万端だ。オカダはテレビ朝日系で放送中の人気アニメ「ワールドトリガー」(出演回は4月5日、午前6時30分から)で声優初挑戦。「C級隊員オカダ」役で出演する。「いい経験でした。声優デビューも果たしましたし、外道さん抜きでマイクでしゃべる準備はバッチリかなと。一日も早くビッグマッチのメーンイベントに戻らないと」と、その成果を本業でも活用するつもりだ。この日の浜松大会では6人タッグ戦でファレと激突。ドロップキックを打ち込むなど軽快な動きで好調をアピールした。