WWE殿堂「ホール・オブ・フェーム」入りを果たした藤波辰爾(61)が26日、長男でレスラーのLEONA(21)とともに授賞セレモニーが行われる米国に出発した。

 飛龍ファミリーは28日(日本時間29日)のセレモニー後、翌29日(同30日)のWWE年間最大の祭典「レッスルマニア31」を生観戦する。LEONAにとっても悲願達成の日となるが、そこには現役レスラーとしての使命感もあるという。

「WWEには2世レスラーが多い。トップにまで上り詰めた選手の試合は、自分にとっていい刺激になると思う」

 祭典のメーンでWWEヘビー級王座に挑戦するローマン・レインズ(29)の父は「ワイルド・サモアン2号」ことシカ・アノアイ。さらに、ボブ・オートン・ジュニアを父に持つランディ・オートン(34)、マイク・ロトンドの息子のブレイ・ワイアット(27)など、主要カードの多くに2世選手が参戦する。

 藤波とともに殿堂入りするリキシ(49)の双子の息子「ウーソズ」もタッグ王座挑戦が決まっている。

 LEONAは「米国には2世を受け入れる土壌がある。日本とは選手数の違いもあるが、会場はどんな空気感なのか。どんな努力をしてその座を勝ち得たのか。生で見て自分の糧にしたい」。飛龍2世にとって本場で過ごす一日は意義深いものとなりそうだ。