デビュー50周年イヤーの〝炎の飛龍〟藤波辰爾(67)が、自ら率いる「ドラディション」9日の後楽園大会で、〝魔界の住人〟グレート・ムタからとんだ祝福を受けた。

 自身のデビュー50周年記念ツアー2戦目となったこの日、藤波は新日本の天山広吉、小島聡と組んでグレート・ムタ、白使、KAZMA SAKAMOTOというクセが強すぎる3人組と対戦。試合は序盤からKAZMAにドラゴンスクリューを決めるなど順調…かと思いきや、そこへムタが歩み寄りいきなりの毒霧を受けてしまう。

 一時はこれで戦線を離脱した藤波だが、驚異の回復力で復活すると、ムタにドラゴンスクリューをかけあうなど反撃に転じる。さらに敵軍のKAZMAの誤爆を受けたムタが怒りの毒霧を放つなど、仲間割れしたところを見逃さなかった。最後はそのKAZMAに小島がラリアートを叩き込んで3カウントを奪った。

 藤波は体を毒霧に染めてマイクを持つと「50周年、こんな形になるとは…。あー、チクショー」と苦笑い。それでも「お見苦しい格好になってしまいましたが、50年、ありがとうございました」と観客に感謝を述べると万雷の拍手を浴び、さらなる活躍を誓うのだった。