鈴木軍のボス・鈴木みのる(46)が8日、鉄人・小橋建太(47)へ“制裁予告”を放った。

 15日のノア有明コロシアム大会で行われるGHCヘビー級選手権試合(王者・丸藤正道対みのる)では、小橋が特別立会人を務める。ノアでは「GHCタイトル管理委員長(ハーリー・レイス)の代理として、タイトル戦が円滑に行われるように見届けてもらう」(西永秀一統括本部長)という役目を依頼したが、これにさっそく難クセをつけたのがみのるだ。

「もしかしたら小橋を連れて来て、俺に厳しい判定をしようと思っているのか!? これは俺と丸藤の1対1の戦いだ。レフェリー以外は介入すんなよ」と事前通告した。しかし一連の前哨戦を見ても分かるように、鈴木軍のインサイドワークは狡猾そのもの。レフェリーの目を盗み、何をするか分からないのはみのるのほうだ。

 しかも13度の防衛記録(歴代2位)を誇り“絶対王者”と呼ばれた小橋は、誰よりもGHC戦の権威を重んじる。引退したとはいえ、タイトル戦を踏みにじる行為は絶対に許さないだろう。もちろん性悪王はすっかりお見通しで、機先を制すかのように「同じリングに立つなら、どうなっても知らねえ。俺たち以外は全部敵だと思ってるからな」と警告。万が一、小橋が介入するようなことがあれば、容赦なく制裁を加える構えだ。

 この日の新木場大会では、丸藤との最後の前哨対決。鈴木軍は敗れたが内容では圧倒した。「ノアが沈んでいく様子を、唇をかみしめながら見とけ!」と小橋にもメッセージを送ったみのる。1月から続いた前哨戦を8勝4敗と大きく勝ち越し、運命の有明決戦に向かう。