復活せよ! IGFのサイモン猪木取締役が3日、「IGF3」(4月11日、両国国技館)で元IGF王者・石井慧(28)の再起戦実現に意欲を見せた。

 石井は昨年の大みそか大会で当時の王者ミルコ・クロコップ(40)に敗れ屈辱の連敗となった。しかも、ミルコがUFCに復帰したためリベンジ相手は不在に。ベルトも空位となり、目標を見失いつつあった。

 先月には「IGFには4月の大会には出ない意思を伝えてある。ロシアの団体(M―1グローバル)との契約もあるし」と発言。IGF離脱をほのめかしている(本紙既報)。

 だが、サイモン氏は石井について「4月のオファーは出している。多分大丈夫でしょう」と明言する。関係者によると、ミルコ戦での醜態に加え、恩師の斉藤仁さん(享年54)の急逝によるショックが重なり「メンタル面でかなり参っていた」そうで、日本マット撤退まで考えるようになったという。

 しかし、長男・孟沙孜(むさし)くんの誕生も手伝って「かなりやる気が戻ってきた。すでにオランダに戻って練習を始めている」(サイモン氏)。同大会ではトーナメントが開幕するが、これまでの実績を考慮してワンマッチでの復帰戦が濃厚。サイモン氏は「久しぶりの日本人対決にしたい」と青写真を描いている。“失意の金メダリスト”に復活ロードは開かれるのか?