新日本プロレス「NEW JAPAN CUP」(3月5日、大田区総合体育館で開幕)1回戦で棚橋弘至(38)と激突する矢野通(36)が26日、超マラソンマッチを予告した。

 矢野は22日の東京マラソンにチャリティーランナーとして参加し、6時間29分33秒で完走。しかも同日夜のノア後楽園大会にも参戦し、驚異のタフネスぶりを証明した。「一緒にゴールしたのは90歳くらいのおじいちゃんだったけどな…。って、そんなことはどうでもいいんだバカタレ! この調子だとホノルルマラソン、何なら24時間マラソンも余裕だな」とご満悦だ。

 さらにその裏にはもうひとつの恐るべき狙いがあった。次期シリーズNJCはトーナメントという性質上、全公式戦が時間無制限1本勝負。長期戦に持ち込めば、それこそ東京マラソンで鍛えたスタミナがモノをいうことは間違いない。「俺が何のために出たと思ってんだ? こっちは毎試合6時間29分33秒やってやったっていいんだぞ」と不敵な笑みを浮かべた。

 ましてや初戦の相手・棚橋は多方面で「疲れたことがない」と公言しており、それが代名詞となりつつある。矢野は「何が疲れたことがねえだよ。あの大うそつきの化けの皮を剥いでやる」と、棚橋を「疲れさせて勝つ」という難題に挑戦するつもりだ。

 ちなみに矢野は昨夏のG1クライマックスで、試合開始早々から金的攻撃からの丸め込みを狙い続ける姑息な戦法を採用し、1~2分台の短期戦を連発。新日一グータラと目される男なのだが…。42・195キロの走りが改心させたのか、それともただのハッタリか、その答えはNJCで出る。