20日の全日本プロレス後楽園ホール大会で行われた世界タッグ王座戦は王者の秋山準、大森隆男(45)組が諏訪魔、ジョー・ドーリング(32)組の挑戦を退け、V2に成功。

 序盤は規格外のパワーを誇る挑戦者組に大苦戦。大森が長時間つかまり、防戦一方だった。必死にチャンスをうかがいながら迎えた16分過ぎ。ドーリングのレボリューションボムを大森が切り返すと、ここから一気に反撃。ドーリングを孤立させて、秋山のランニングニーから、大森が斧爆弾4連発。最後はスライディング式でブチ込み、ベルトを死守した。

 秋山は「大森の最後の粘りが大きかった」。昨年11月16日の「世界最強タッグ決定リーグ戦」(後楽園)ではわずか6分38秒で敗れた因縁の相手に、ようやくリベンジすることができた。

 試合後の会見場には元横綱曙(45)と吉江豊(41)が現れ、挑戦を表明。試合前からV3戦の相手に指名する方針だった秋山に断る理由はない。「申し分ない。やりましょう」と即答。2度退けている相手との3度目の決戦へ向け、早くも目をギラつかせた。