“猪木遺伝子”IGFと“馬場遺伝子”全日本まさかの急接近

2015年02月21日 16時00分

小川(左)、ワンビン(右)を従えた猪木氏は諏訪魔参戦に「ダーッ!」

 イノキゲノムと王道遺伝子、ついに交わる――。20日、IGF総帥・アントニオ猪木氏(72)が全日本プロレスの“暴走専務”諏訪魔(38)の参戦に事実上のGOサイン。暴走専務もIGFとの接触を認めた。早ければIGF4・11両国国技館大会への参戦が浮上し、“禁断の扉”が開かれそうだ。

 

 山が動いた。この日、全日本は東京・後楽園ホール、IGFは目と鼻の先の東京ドームシティホールで大会を開催。いわゆる“興行戦争”のはずだったが、両団体の距離は一気に近づいていた。

 

 かねてIGFへの興味を示していた諏訪魔は試合後「IGF? コンタクトは取ったよ」と明言。タッグ王座戦で敗戦直後とあって詳細は口を閉ざしたが「いろいろ今後のことを考えないといけない」と意味深な言葉を残して姿を消した。

 

 全日本の秋山準社長(45)はこれを受け「選手がやりたいというのなら構わないよ」とバックアップを約束。自身も2002年、ノア所属時代に故三沢光晴社長に直談判し、新日本マットに参戦した経験があるだけに、その気持ちは理解している。まだ“直訴”の声は上がってきていないそうだが「きたときは動く」とお墨付きを与えた。

 

 問題は故ジャイアント馬場さんの遺志を継ぐ王道プロレスの“宿敵”だったIGF総帥だが…。猪木氏は諏訪魔の参戦について「いいんじゃないですか。それでリング上、お客さん、みんなが元気になるんであれば。俺はこういう性格なんでね。みんな俺に乗ってくれればいいよ。誰でも受け入れます」とまさかのウエルカムを表明だ。

 

 過去にも青木篤志(37)が参戦しているが、当時はノア所属。“全日本生まれ全日本育ち”の選手が「イノキゲノム」を標ぼうするIGFマットに上がるとなれば歴史的な出来事だ。

 

 IGFの次回4・11両国大会では「新王者決定トーナメント」の1回戦が行われる予定。IGFルール(総合格闘技戦)の興行となる可能性が高いが、サイモン猪木取締役は「プロレスとMMAを交ぜた大会にしてもいい。ただ、うちは“仲良しプロレス”はやらないんで、覚悟してほしい」とズバリ。いきなりの両国大会参戦もあり得る。

 

 いずれにせよ、両団体のトップがGOサインを出しただけに、事態は急展開を見せそうだ。