棚橋のIWGP挑戦 AJが新兵器投入

2015年02月10日 16時00分

棚橋(左)を挑発するAJ

 新日本プロレス11日の大阪・ボディメーカーコロシアム大会でIWGPヘビー級王者・棚橋弘至(38)に挑戦するAJスタイルズ(36)が9日、“雲隠れ”し続ける胸中を本紙に明かした。目下2連敗中の棚橋との決戦を前にしても、AJはシリーズ不参戦で前哨戦なしの一発勝負を選択。その裏には「世界一のレスラー」としての自負と「新兵器」に対する絶対的自信があった。

 

 AJは大阪決戦で、昨年10月に奪われたベルトの奪回を狙う。棚橋には目下2連敗中だが、今シリーズには不参戦で前哨戦を拒絶。決戦前日の10日夜に来日する予定だ。

 

 この強行軍の真意は一体何なのか? 米国滞在中のAJは本紙の取材に「俺はワールドクラスの男だから、世界中で試合スケジュールが詰まっている。日本に行くのも重要な試合だけで十分だろ?」と豪語する。

 

 多忙ぶりを証明するように、大阪と並ぶビッグマッチの14日仙台大会に出場の予定はない。大阪の王座戦1試合でベルトを取り返し、即座に米国に帰国――これでは単なる面倒くさがりにしか見えないが、百戦錬磨のAJだけに徹底した合理主義者と解釈するべきだろう。

 

 何とも傲慢な前王者は「昨年の両国も少し棚橋がラッキーだっただけで、今でも自分が王者だと思っている。苦手意識なんてあるわけがない。棚橋は残されたわずかな時間をせいぜい楽しんでおくといい」と王座返り咲きの自信度は100%。その根底には「新兵器」の存在がある。

 

 代名詞ともいえる必殺技「スタイルズクラッシュ」(変型顔面砕き)で数々の栄光をつかみ取ってきたAJは、1月4日東京ドーム大会の内藤哲也戦でコーナーポスト上から繰り出す「雪崩式」を日本で初披露した。「オレが棚橋に何を仕掛けるか、お前たちもすぐにわかるだろう。過去の試合をひもとけばそのヒントもある」と、大阪決戦での投入も示唆。同技を使用する棚橋についても「偉大なAJスタイルズに近づこうと猿マネをしてるだけだろう」と切り捨てた。

 

 進化を続ける「フェノメナール」は再び新日本の至宝強奪に向け、準備万端だ。