ミスタープロレス・天龍「WWE殿堂入り」急浮上

2015年02月11日 08時30分

サベージ(下)との激闘が転機だったという(1990年4月13日、東京ドーム)

 9日に引退を発表したミスタープロレス・天龍源一郎(65)。米国スーパースター勢と豊富な対戦歴を誇る天龍には、日本人として2人目のWWE殿堂入りも急浮上している。

 WWEと深い関係を築いてきた天龍の引退表明は米国マット界にも衝撃を与えたが、その功績をたたえる動きも急浮上している。

「ハルク・ホーガンやリック・フレアーとも戦って、レッスルマニア(91年3月)にも出場している。レジェンドとして米国での認知度や人気もかなり高い。実績は文句なしじゃないですか。殿堂入りの可能性は十分あると思います」(WWEジャパン関係者)

 世界最大のプロレス団体WWEは、年間最大の祭典「レッスルマニア」前日に殿堂(ホール・オブ・フェーム)入り式典を行う。過去、日本人ではアントニオ猪木しか果たしていない(2010年)。そんな栄誉が天龍にも与えられる可能性が出てきた。

 天龍は本紙の取材に対し「大きな転機となったのはランディ・サベージ(故人)との試合(1990年4月、東京ドーム)だった」と明かしている。WWE(当時WWF)のトップだったサベージは“マッチョマン”と呼ばれ、マネジャーのシェリー・マーテルをセコンドに就けるコテコテのアメリカンプロレスの体現者だった。天龍とは水と油と思われたが、これが名勝負となった。93年には現ビンス・マクマホンWWE会長との会談も実現している。

「俺はそれまでシャカリキになって生きてきたけど、少し肩の力を抜いて生きてみろよ、と言われたような気がした。大衆娯楽としてのプロレスが何たるかを学んだね」

 何かの因縁か、今年3月29日の「レッスルマニア31」(カリフォルニア州サンタクララ)前日には、そのサベージが殿堂入りを果たす。会場で天龍の引退が大きな話題となることは間違いなく、ミスタープロレスの快挙は時間の問題かもしれない。