天龍が遺恨激白「あの男の侮辱発言許さない」

2015年02月11日 11時00分

ポスターの前でチョップのポーズをとる天龍

 最後の制裁だ。9日に引退を発表したミスタープロレス・天龍源一郎(65)が、新日本プロレスのレインメーカーことオカダ・カズチカ(27)との初対決を視野に入れた。天龍はこの日、本紙既報通り11月(日時場所未定)に引退試合を行うことを発表。3月から引退シリーズを行い、一昨年「許せない暴言」を吐いたオカダに怒りの鉄槌を下すという。

 東京都内で行われた会見には、プロレス界では異例ともいえる約80人の報道陣が集まった。無数のフラッシュがたかれるなかで席に着いた天龍は「11月をもちましてプロレスラーを廃業し、現役を引退することになりました。楽しいプロレス人生でした。おなかがいっぱいです」と神妙な表情で引退を報告した。

 席上では引退の理由が「完全燃焼」であり「体力の限界」ではないことを改めて強調。「わがままにプロレス一本でやってこられたのは家族のおかげ。実は家内が病気になりまして、今度は自分が支える番になったんじゃないかと思った部分もあります」と明かした。

 実は4年前、最愛のまき代夫人(58)が乳がんを発症。愛娘の嶋田紋奈天龍プロジェクト代表(31)によれば昨年は心不全も患い、5月には救急病院に運ばれた。幸いにも夫人はがんを克服。来る引退シリーズにも同行できるまでに回復しているという。

 天龍は「ムチャクチャやってきた。それを許してくれて、思う存分、24時間『プロレスラー・天龍源一郎』でいさせてくれた。レスラー冥利に尽きます。これからは奥さんにゴマをすりますよ」と独特の表現で愛妻に敬意を表した。

 泣けてくるほどのおとこ気を見せた天龍だが、会見後、大人げないプロレスラーへと表情を一変させた。話が一昨年のオカダの「暴言」に及んだ時だ。

「あの野郎だけは絶対に許せん。あんなアマゾン川のデンキウナギみたいなヤツにあれこれ言われたくないよ。絶対に殴ってやる」

 オカダは2012、13年の東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞MVPを2年連続で受賞。天龍が記録した3年連続(1986~88年)の快挙には及ばなかったが、天龍以来25年ぶり4人目の連続MVPを達成した(あと2人はアントニオ猪木、ジャンボ鶴田)。

 その際の受賞コメントが「猪木、鶴田、天龍は俺と同じ時代じゃなくて良かったなと思いますね。俺と同じ時代じゃ連続受賞なんて無理でしたし」というものだった。

「俺だけじゃなく馬場さんや猪木さんの時代もコケにされたわけだから、黙ってられないだろう。すぐウチの代表を通じて『文句があるならいつでもやってやるよ、コンチクショー』と新日本にメッセージを送ったが、結局、なしのつぶてだった。カーッ、あの野郎」

 発言から1年2か月が経過した今でも、オカダに対する天龍の怒りは消えるどころか増幅する一方だ。

 会見では後進育成について「今のプロレスには天龍源一郎は古いタイプだからそぐわないと思います」と丁寧に答えていたが、リング上の戦いとなれば話は違う。

「そんなにすごいなら俺と戦って試してみろよ。やるとなれば顔の形が変わるまでボコボコに殴ってやるぞ、コノヤロー」とオカダとの戦いに闘志を燃やした天龍。果たして11月の引退試合までに、昭和のMVP男と平成のMVP男の初激突は実現するのか。ミスタープロレスは最後の最後までハチャメチャに突っ走る。