【復刻東スポ】日本人初の快挙!天龍 馬場をフォール

2015年02月09日 15時33分

天龍が馬場を必殺パワーボムで3カウントのフォール勝ち

【復刻東スポ】(1989年12月1日付)

<世界最強タッグ決定リーグ戦>11月29日、全日本プロレス札幌大会で天龍、ハンセン組は木村、馬場組と対決。20分22秒、天龍が馬場を必殺パワーボムで3カウントのフォール勝ちを奪った。

「馬場の体中をミミズバレにして札幌の寒風が傷口にしみて痛がるほどにしてやる」と馬場との対決に異常な闘志を燃やしていた天龍が公約通りスタートダッシュをかけた。

 リングに上がろうとする馬場へ捨て身のトペ。馬場は右ワキ腹と後頭部を打って大の字。傷の手当てを受ける間にハンセン、天龍は木村の額を叩き割ってラッシュ。馬場がコーナーに立つ8分の間に木村をKOしてしまった。

 残る馬場は脳天唐竹割り、16文キック、逆水平チョップのフル回転、しかし、51歳の馬場は完全に攻め疲れ。天龍、ハンセンのダブルタックル、ブレーンバスターを受けるとガクッと動きが止まった。

 そこを一気にたたみかけようとするが馬場はしぶとい。ロープダウンの状態にありながらも突っ込む天龍、ハンセンにチョップ、16文のカウンターキックだ。

 木村は場外でピクリとも動かない。天龍は「馬場フォール」の執念にすべてを燃え尽くした。痛めている右ワキ腹をジックリ打ち続け、延髄斬り、合体パワーボム、パイルドライバーとしゃにむに攻めていく。馬場がリングに出てから12分、試合が開始されて20分22秒にすべての幕が下りた。

 天龍がこん身の力を込めた2発目のパワーボムに馬場は首をマットに直角に食い込ませて3カウントを聞いた。4年5か月ぶりの馬場のフォール負けだ。

 日本人初の快挙を成し遂げた天龍は「プロレスラーをやっていてよかった。今日の1勝は東京ドームより重い。これで世界タッグの座は絶対にとらねば今日の勝ちの意味がなくなってしまう」と“馬場超え”を果たすと当時に、この日、カンナム・エキスプレスを下して6戦全勝12点の鶴田、谷津組の粉砕も叫んだ。