3冠V1の潮崎が「天龍チョップ」継承へ

2015年02月09日 16時00分

潮崎(左)は若手のころ天龍のチョップの破壊力を体感している(2005年4月のノア・日本武道館大会)

 天龍チョップ継承だ! 全日本プロレス大阪大会(7日)で“浪速の筋肉獣”ゼウス(33)の挑戦を退け3冠ヘビー級王座の初防衛に成功した潮崎豪(33)が一夜明けた8日、王者として“所信表明”。今年11月に引退試合を行うことを表明したミスタープロレス・天龍源一郎(65)の意思を引き継ぎ、逆水平チョップの「日本一の名手」になることを大目標に掲げた。

 

 これが俺たちの王道だ。ゼウスとの防衛戦後、挑戦に名乗りを上げたのはタッグパートナーの宮原健斗(25)だった。

 

 王者は「健斗も『このままではダメ』と思っての行動だろう。だけど、言えば誰でも挑戦できるわけではない。ゼウス選手ともあれで終わりじゃないと思うしね。ただ、俺たちがトップとして突き抜けないと全日本の先がない」とキッパリ。

 

 もちろん、秋山準(45)、曙(45)、大森隆男(45)ら他にも挑戦者候補は揃っている。しかし、若きエースは同世代による王座戦の活性化を望んでいる。

 

 これは、ゼウス戦で手応えを感じたからだ。豪腕自慢の2人はラリアート、タックル、チョップで意地を張り合い、胸をどす黒く腫らせる大激戦となった。

 

「あいつのチョップはなかなか良かったよ。ついムキになってしまった。また一人、この技の使い手がいなくなってしまうし、ゼウスとどちらがいいチョップなのか? そこで競い合う気持ちもあった」と、潮崎は7日発行の本紙1面で報じた「天龍引退」が影響していたことを明かした。

 

 王者は常に「自分の見てきた3冠戦の熱気を取り戻したい」と訴えている。一番影響されたのは故三沢光晴さんを筆頭にした四天王プロレスだが、その先に天龍が作り出した“熱くて激しい王道マット”があったのも間違いない。

 

 潮崎は「日本のプロレス界を支えた人。試合を見たり、実際に試合をしたりして一先輩として尊敬している。試合ではコテンパンにされたけどね」と苦笑しながらも「寂しいですよね。小橋(建太)さんに続き、チョップの名手がいなくなってしまう。この技を日本プロレス界からなくしちゃいけないという使命感がありますよ」。図太い腕を突き出し、天龍の代名詞である“天龍チョップ”の継承を誓った。

 

 潮崎はこの日、宮原とのタッグで秋山、金丸義信組と対戦。3冠戦に続きチョップで2人を押し込む猛攻を見せ、最後はパートナーの宮原が超滞空ジャーマンで金丸を葬った。

 

 3冠王者として王道マットで数々の激闘を繰り広げた天龍の意思を受け継ぎ、新たな時代を作り出す覚悟だ。