日本プロレス殿堂会が選定する2021年の殿堂入りを果たした〝炎の飛龍〟藤波辰爾(67)が、今度の殿堂について私見を述べた。

 14日に後楽園ホールで行われた日本プロレス史70周年記念大会「LEGACY」ではアントニオ猪木氏を第1号に、ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田、藤波、長州力、天龍源一郎が殿堂入りしたと発表された。

 かつてのライバル・木村健悟氏がインダクターを務め、殿堂入りセレモニーに臨んだ藤波は「まさかいただけるとは思ってなかった。これからも体力の続く限りプロレスをやっていこうと思います」とあいさつした。

 15年には世界最大プロレス団体の米WWEの名誉殿堂「ホール・オブ・フェーム」入りした。日米での殿堂入りとなった藤波は本紙の取材に「コロナもあって準備不足もあったけど、少しずつ形ができていけば。WWEも最初の立ち上げは賛否両論あって大変だったと思う。それが今はこうして全米を一つにまとめて、形ができた。最初の生みの苦しみじゃないけど、スタートできたのはうれしいかな」と語った。

 特に「猪木さんが入られたのは一番うれしいね」と師匠の殿堂入りを喜びながらも「本当なら一緒というのはおこがましいけど。力道山先生も本来ならいい形で(殿堂入りが)できればよかった」と語った。

 また今後の殿堂入りのあり方については「これを我々がどうのじゃなく、次の世代に渡せるようにしないと。最初は風当たりが強いかもしれないけど、2回、3回と続けていいものになっていけば。いずれは日本で活躍した外国人選手を招待してあげられるといいね、リック・フレアーとか」と期待を寄せた。