秋山 馬場さんの遺影に誓った“全日再興”

2015年02月01日 13時37分

鈴木鼓太郎(左)にヒザ蹴りを入れる秋山

<全日本・後楽園大会=31日>全日本プロレスの秋山準社長が改めて「明るく激しく楽しいプロレス」の継承を宣言した。31日に「ジャイアント馬場十七回忌追善興行」が東京・後楽園ホールで行われ、秋山率いる旧王道トリオがメーンで潮﨑豪をリーダーとした新王道軍を粉砕。メモリアルマッチに快勝した秋山は、馬場さんの遺影の前で全日プロの再興を誓った。

 休憩明けには参加全選手と元子夫人がリングを取り囲み、追悼のテンカウントゴングが鳴らされた。そして秋山は大森隆男と渕正信を引き連れてメーンのリングに立った。

 馬場さんから直接指導を受けた3人だ。対するは馬場さんの逝去後に台頭した潮﨑、宮原健斗、鈴木鼓太郎の新生王道トリオ。1711人(超満員=主催者発表)の観衆は、当然のように全盛時の全日プロを知る3人に熱い声援を送った。

 試合は61歳の渕が、相手方に一方的に攻められ、いたぶられ続ける“定番”の展開となる。渕は潮﨑と鼓太郎の合体パイルドライバーを食らってもん絶。潮﨑のチョップで胸板は真っ赤だ。息絶えだえになりながらも、決定打は許さない。非情な攻めに徹した3冠王者には珍しく大ブーイングが飛ばされた。 

 それでも世界タッグ王者の秋山と大森は、わずかなチャンスを逃さなかった。鼓太郎に顔面ニーを決めると一気に出てエクスプロイダー。最後はリストクラッチ式のエクスプロイダーで鼓太郎を沈めた。

 往年の全日プロの熱気を取り戻したかのようなエンディング。観衆からは自然と「馬場コール」が起きた。秋山は瀕死の渕の肩を叩くと自らマイクを握って「選手としても社長としてもまだまだ馬場さんの足元にも及ばない。でも一歩一歩追いかけて全日本プロレスを盛り上げます」と力強く言い切った。

 さらに「十七回忌という節目の日。昔から応援してくれている人、馬場さんを知らない人、皆ひとつになって温かく盛り上げてくれた。世知辛い世の中ですけど、俺は『明るく楽しく激しいプロレス』を追及する」。

 昨年7月に社長に就任してからは、手探りの状態で団体運営を続けてきた。しかしこの日の盛況で王道の再興を確信したという。

「内容ではどこの団体にも負けていない。一回一回が勝負のつもりでいく」と秋山。2月20日には同じ後楽園で諏訪魔、ジョー・ドーリング組と世界タッグ王座防衛戦を行う。馬場さんの十七回忌で与えられた勇気を胸に、団体の屋台骨を支える覚悟だ。