【プロレス大賞・新旧新人賞対談】赤井沙希に“HG殺法”伝授

2015年02月01日 09時00分

一緒に「フォ~!」のポーズを取る赤井(右)とHG

 東京スポーツ新聞社制定「2014年度プロレス大賞」新人賞を受賞した赤井沙希(28)と、2006年度の受賞者レイザーラモンHG(39)の“新旧新人賞対談”が実現した。芸能人で同賞を受賞したのはこの2人しかいないとあって、対談は大いに盛り上がり、最後はHGから必殺技の伝授も。HGオリジナルの「69(シックスナイン)ドライバー」には「屈辱的!」と悶絶した赤井だが、「ぜひ使いたい」という技も生まれた。今後の試合で“HG殺法”が炸裂するのは間違いない!?

 HG:僕が新人賞をいただいたころは、芸人というより、ほぼプロレスラーの生活。合同練習にも必ず参加した。学生プロレスでは誰にも教わらずやってたから教えてもらえるのが楽しくて。

 赤井:私も練習はきちんとやってます。

 HG:僕は最後に大ケガ(プロフィル参照)したけど、多分、身の丈を超えたんでしょう。リング上ではアドレナリンが出て「何でもできる」と思ってしまう。それが大ケガにつながった。

 赤井:その気持ち、わかります! 私も「何でもできる」って感覚になって場外にダイブしちゃった。練習でも場外に飛んだこともないのに、相手が場外にいるから「飛ぶしかない!」って。

 HG:ケガした後にハッスルも潰れて、他団体から話もあったけど、本職の芸人に戻った。赤井さんもケガだけには気をつけてください。でも生傷絶えないでしょ。モデルの仕事に影響しない?

 赤井:確かに青アザとか絶えないけど、それくらいコンシーラー(化粧品)で隠したらどうにかなる。肉離れなどは大変ですが、この前は歯が取れたし…。

 HG:芸人がプロレスやるのもキツイけど、モデルはもっとでしょ? 実は芸人とプロレスって正反対。芸人って痛いことされて「痛い~」ってリアクション取るのが仕事だけど、プロレスは技を食らっても「まだやってやる!」と行く。その点、モデルはきれいなスタイルを保つ仕事なのに、プロレスでは体を傷つける。すごいですよ。

 赤井:ただ“魅せる”という点ではモデルとプロレスは似てる。今後「プロレスやりたい」って子が出てくるかも。

 HG:いや、いないでしょ(笑い)。赤井さんがオンリーワン。ところで昨年の夏に会った時、垂直落下式ブレーンバスターを受けたと聞いたけど、首は大丈夫ですか?

 赤井:受け身の練習は欠かさずやってるので、どうにか。こないだもやられたけど、食らった時は「身長が縮む~」と思いました。逆さまになった時はお客さんが天井から生えてるみたい。

 HG:僕はよく記憶が飛んだりした。顔面蹴られたら、そうなります。

 赤井:プロレスは真剣にやらないと命に関わりますよね。でも私のように芸能活動と並行してやってるとバッシングを受けることもある。そういうことはありました?

 HG:僕は徐々に認めてもらった感じ。認められるまで時間がかかったけど。天龍源一郎さんにノドにチョップを入れられた時は、痛かったけど「認めてもらえた」ってうれしさもあった。

 赤井:私、新人賞取ってからバッシングがすごい。特に女子の団体から。これまで女子とはあまり戦ってないんですよ。

 HG:それもすごい話ですね(笑い)。

 赤井:初めて他団体に出た時はすごいブーイングを浴びて。

 HG:でも逆に新鮮じゃないですか? 歓声よりブーイングもらう方が難しいと思う。つらいかもしれないけど、ブーイング浴びるのはレスラーとしてすごいですよ。

 赤井:確かに楽しくもあったかな。

 HG:赤井さん、多分ドMでしょう(笑い)。まあプロレスラーって基本的にMが多いと思いますよ。痛いと分かっててやるわけだから。

 赤井:どういう技を使えばいいか悩んでます。ソバットを練習したけど、1周回ると相手を見失っちゃう(笑い)。

 HG:三半規管が弱いんですかね(笑い)。確かにソバットはピンポイントで当てるから難しい。だったらスピンキックは? ソバットは点で当てなきゃいけないけど、これは面と面。バチッといけるのでは。

 赤井:いいですね! こうですか?(と2人で練習開始)

 HG:そうそう。赤井さん、脚が長いから映えますよ。あと僕の技でよければ使いますか?

 赤井:ホントですか? 教えてください!

 HG:じゃあ69(シックスナイン)ドライバーは? ツームストーンの体勢で股間を相手の顔に当てて、脳を揺らしながら落とすという。ちょっとやってみましょう。

 赤井:うわあ、これ苦しい。それにこんな体勢は屈辱的です! 私にも使えるかな? ただ私が戦うのは、ほとんど男なんですが…。

 HG:それなら相手が喜んじゃってダメか(笑い)。あと固め技は? HG三角絞め。赤井さんは脚が長いからきれいに決めたらカッコいい。

 赤井:ウワ~、キツい(とタップ)。これ効くな~。でもこれは私にもできそう。こっそり練習していつか試合に使いたい。

 HG:ぜひ使ってください! ただ技は、これ以上増やさない方がいいかも。ムリに増やすとどうしても危険な方向に行きがち。そうなるとケガしやすいから。

 赤井:なるほど、分かりました。今日はありがとうございました。

☆えいちじー=1975年12月18日生まれ。兵庫県出身。本名・住谷正樹。同志社大学在学中、プロレス研究会に在籍。97年、同時期に学生プロレスで活躍したRGとお笑いコンビ「レイザーラモン」を結成。ハードゲイキャラでブレークした2005年からはプロレス団体「ハッスル」に参戦。「06年度プロレス大賞」新人賞を受賞した。09年7月の試合での左足かかと粉砕骨折を機にプロレス界を引退した。185センチ、78キロ。

☆あかい・さき=1987年1月24日生まれ、京都府出身。父親はボクシングの元世界ランカーで現在俳優の赤井英和。大手芸能プロ「オスカープロモーション」に所属しモデルやタレント、女優など幅広く活躍する一方、2013年8月18日にプロレス団体「DDT」両国国技館大会でプロレスラーとしてデビュー。父親譲りの格闘センスと男子選手にもヒケを取らない長身を生かしたファイトが認められ「2014年度プロレス大賞」新人賞に選出された。174センチ、53キロ。