地獄のベルトが完成じゃ! 邪道・大仁田厚(57)が21日、完成したばかりの「爆破王」ベルトを本紙で初公開した。

「なにわ超花火」(23日、大阪・ボディメーカーコロシアム第2競技場)では初代王座をかけ、帝王・髙山善廣(48)とノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチで対戦。

 幾重もの梱包を解く大仁田の表情は、まるでサンタクロースからのクリスマスプレゼントをあける少年のよう。初対面した瞬間「こ、これは…」とうなるほどの出来栄えだった。プレート部は国内最高級の御影石が使われ、この道50年の石職人が寝る間も惜しんで手彫りで仕上げた。重量感もたっぷり。しかも金箔がふんだんにちりばめられ、富士山の雪部分はプラチナ箔がうめこまれた。

 時価総額は推定500万円。大仁田は「俺はベルトに縁がないB面を生きてきた。その大仁田厚が、生まれて初めてベルトを取りたいと思った」と感想を口にした。さらに「地獄のベルトよ、お前を巻くのにふさわしい人間は誰じゃ? 大仁田厚か髙山善廣なのか?」と禅問答のように問い掛けた。並々ならぬ初代王座への思いを抱いているようだ。

 ベルト奪取に成功すれば「とんこつ超花火」(3月21日、博多)を皮切りに、今後の「超花火」シリーズで防衛戦を敢行する。「自薦、他薦は問わん。大仁田厚を憎む人間はいつでもベルトを取りに来い」。邪道のデビュー40周年イヤーが華々しく幕開けする。