全日本プロレスの3冠ヘビー級王者・潮﨑豪(33)が20日、師匠からのゲキに発奮した。

 3日の後楽園大会で3冠初戴冠を果たした潮﨑は、KENSOとの次期挑戦者決定戦を制したゼウス(32)と、初防衛戦(2月7日、大阪)を行う。大阪はゼウスの地元。完全アウェーになるが、気後れした様子はみじんもない。かつて付け人を務めた師匠である鉄人・小橋建太(47)と久々に再会。激励を受けたからだ。

 先週にインターネット番組で共演し、初の3冠奪取を祝福された。「過去のチャンピオン像にとらわれず、お前だけの道を進めばいい。豪ならやれる。自信を持て!」と熱いゲキを飛ばされた。

 歴史と伝統があるベルトだけに、戴冠直後はプレッシャーを感じていた。だが、この言葉で「身が引き締まった」と潮﨑は明かす。新たな王者像を作るために、この数日間は小橋の3冠戦とGHCヘビー級戦の映像を何度も見返している。特に対ベイダーの3冠戦(2000年2月27日)や対髙山善廣のGHC戦(04年4月25日、いずれも日本武道館)は、相手の長所を最大限に引き出したうえで勝つ部分で参考になることが多かった。

「全日本は馬場さんというのがあるけど、王道を塗り替えていかないと未来は見えない」と断言した潮﨑は、3冠ベルトに新たな歴史を刻み込むつもりだ。