新日本プロレスのオカダ・カズチカ(27)が20日“バッドラックの呪い”からの脱却を誓った。5日の後楽園大会で「不運を呼ぶ男」バッドラック・ファレ(33)に敗れてからというもの、私生活に悪影響が続出。2月11日大阪大会、同14日仙台大会のビッグマッチ2連戦を制することで、負の連鎖を断ち切るつもりだ。

 新日プロはこの日、次期シリーズ(30日、埼玉・所沢で開幕)の全カードを発表。オカダは大阪決戦の6人タッグ戦、仙台決戦のタッグ戦と、ビッグマッチ2連戦でファレとの対戦が組まれた。

 ファレには5日の後楽園大会でフォール負けを喫した借りがある。1・4ドーム大会の棚橋弘至戦に続く連敗で、深刻なスランプ説もささやかれるため、レインメーカー復活のためには雪辱が絶対条件となる。

 オカダが燃える理由はそれだけではない。ファレに敗れてからというもの、私生活が荒れ気味なのだ。特に愛車のコルベット(シボレー社の高級車)が悲惨な目に遭っている。16日には道場近辺で車両後部をぶつけてしまい、翌17日にも駐車場に入れる際にサイドミラーをぶつけ大破損…。19日のプロレス大賞授賞式に向かおうとしたところで「こんな傷だらけの車で行くのは恥ずかしい」と思い直して急きょタクシーを呼んだのだが、このタイムロスが大きく響いて遅刻。パーティー開始を数分遅れさせる失態を演じた。

 どう見ても全てが不注意による自業自得にしか思えないが、当の本人はこれらを「バッドラックの呪い」と信じてやまない。実は昨年にもIWGPインターコンチネンタル王者の中邑真輔がファレに敗れて以降、しばらく私生活での不運が続いた前例がある。偶然とは思えないというオカダは「ツイてねーなーと思いますよ。まさにバッドラック…。名は何とかを表すといいますからね。今のままじゃこの先、何があるか分からない。きっちりファレに勝って、負のスパイラルから抜け出しますよ」と、“不運を呼ぶ男”撃破を誓った。

 ほとんど言いがかりでオカルト的存在となったファレこそが実は一番ツイてない気もするが、レインメーカーは本気。逆襲に向け闘志に火がついたことは吉兆と言えそうだ。