【プロレス大賞授賞式】吉田沙保里が棚橋に“国民栄誉賞取り”アドバイス

2015年01月21日 08時30分

得意げにエアギターを披露する棚橋に、レスリング娘もエアギターの共演。左から浜田、伊調、吉田、登坂

 第41回東京スポーツ新聞社制定「2014年度プロレス大賞」授賞式が19日に東京・千代田区のKKRホテル東京で行われた。最優秀選手賞(MVP)に輝いた棚橋弘至(38=新日本プロレス)は、レスリング特別表彰を受賞した4人の世界女王、48キロ級の登坂絵莉(21=至学館大)、53キロ級の吉田沙保里(32=ALSOK)、55キロ級の浜田千穂(22=日体大)、58キロ級の伊調馨(30=ALSOK)と緊急合体。絶対女王・吉田からはプロレス史上初の国民栄誉賞受賞に向けエールを送られた。

 棚橋はこの日の授賞式の壇上で「心から誇りに思います。日々こうして全力でやってきて、ブーイングをもらったことも貴重な経験。プロレスの良さを分かってもらおうとやってきた。プロレスを次のステージに持って行きます」とスピーチ。「愛してま~す!」からのエアギターで喜びを表現した。史上4位タイとなる3度目のMVP受賞となったが、まだまだ上を目指していく。授賞式前には女子レスリングの世界王者4選手と対面。トークに花を咲かせた一方で大いに刺激を受けた。その中でも吉田、伊調の五輪3大会連続金メダルコンビの言葉は響くものがあった。

「僕もだんだんベテラン(の部類)に入ってきた。どんどん若い選手が出てくるなかでモチベーションの維持で心がけていることがあれば聞きたいですね」と問いかけると、伊調が仰天回答。「年々レスリングが好きになってるんです。上がたくさんあるので、やりたい技とかできない技とか。終わりがないというか…。何百万年も生きたいなと思ってます。人生80(年)じゃ足りない」と、すさまじすぎる向上心を明かされ「100年に一人の逸材」も「野心がすごいわ…」と舌を巻くしかなかった。

 棚橋は、その姿勢に圧倒され、常に目標を高く持ち続けることの重要性を再確認。ならば吉田に聞くことは一つしかない。「取ろうと思って取れるものではないというのは分かってます。でも一歩でも近づこうと思ってるので…。ズバリ取る秘訣を教えてください」と究極目標とも言える国民栄誉賞受賞へのアドバイスを求めたのだ。

「私は(世界大会)13連覇したことで認めていただけたというか、タイミングとかもあったかもしれないですし。国民栄誉賞となると芸能界の方も『どうやったら取れるんですか?』と話されるんですけど…」とやや困惑気味の吉田だったが最後は「続けることで(可能性は)ゼロではないと思う。プロレス界から棚橋さんが初めていただけるように、頑張ってください」とエールを送られた。

 プロレスの祖・力道山から始まった日本プロレス史において、国民栄誉賞受賞者は一人もいない。棚橋がその歴史を変えるレスラーに“任命”された格好だ。直木賞作家の西加奈子さん(37)も、棚橋の名前を挙げ「プロレスから勇気をいただいている」と発言している。今や“棚橋株”は日本一のレスラーにふさわしいものになった。

「昔はよかったという話は好きじゃないけど、プロレスが国民的娯楽だった時代もあった。また大きな目標ができました」と目を輝かせた棚橋。未来を信じ、プロレスというジャンルを「次なるステージ」に導くべく、立ち止まるわけにはいかない。

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