【プロレス大賞授賞式(19日)】レスリング特別表彰の4人娘は2015年をさらなる飛躍の年にする。48キロ級世界女王の登坂絵莉(21=至学館大)はこの日、MVPの棚橋弘至(38=新日本プロレス)と初コラボ。「めっちゃかっこいい。タイプ。ファンになりました。プロレスが見たい!」と幸か不幸か?心を奪われたようだ。今年の目標に話題が変わると、乙女の顔が一変。「世界選手権に出て3連覇し、リオ五輪代表内定を決めます」。小柄なエースが初の五輪出場へフル回転を誓った。

 世界大会15連覇中の53キロ級・吉田沙保里(32=ALSOK)はもはやプロレス大賞は恒例行事。「13回も受賞できて、本当に励みになる。毎年プロレスラーの方とお会いできるのも楽しみ」。今年はリオ五輪前年になるが「優勝するといいことがたくさんある。今年はリオ五輪に向け大切な年。出場権を取りたいし、彼氏も欲しい」といつも通り貪欲だった。

 55キロ級世界選手権Vの浜田千穂(22=日体大)は初受賞。「緊張しますね。一人では世界選手権で優勝できなかった。周りの方に感謝して、賞を励みにしたい」と初々しい笑みを浮かべた。昨年末から五輪階級の53キロ級に転向しており、最大のライバルは女王・吉田だ。「まずはヒザのケガを治したい。頑張ります」と気合を込めた。

 いつも冷静な58キロ級の無敵女王・伊調馨(30=ALSOK)は「今年も年明け最初の大仕事を終え良かったです」と安堵の表情。現在は昨年末に痛めた右ヒザの回復に努めており、経過は順調だ。「レスリングの勉強をしたい。まだいろいろな技を試合で見せられていない。20年先もレスリング特別表彰を受賞できるよう頑張りたい」と生涯レスラーを誓った。