【プロレス大賞授賞式(19日)】田上火山が突然、噴火した。一昨年12月の有明コロシアム大会を最後に引退したノアの田上明社長(53)には功労賞が贈られた。

「賞を頂くのはうれしいが、この賞は故人に贈られる賞じゃないのか、バーロー。俺はまだ死んでねえぞ」と田上はなぜか不満そうに話した。確かにプロレス大賞では「功労賞=故人」という印象が強いものの、明確なルールは存在しない。1990年代に引退して功労賞を贈られた選手がアッサリ復帰するケースが続出したため、暗黙のうちに故人にのみ贈られる風潮となっていた。

 しかし一昨年の小橋建太、今回の佐々木健介らは完全燃焼した上での引退のため「絶対に復帰することはない」と選考委員会で判断され、授賞に至った。田上も燃え尽きて今後はノアの社長業に専念することは確実とみられ、賞が贈られたのだが…。納得がいかない様子の田上は「東スポがオレを故人扱いするなら復帰しちゃうぞ、バーロー」と突然の復活予告まで飛び出した。それでも最後は社長の顔に戻ると「今年は後楽園も博多も満員になったし、いいスタートが切れた。地道にやって後楽園を常時満員にできるといいね」と2015年の飛躍を誓っていた。