内藤 黒田のカープ愛に感銘…契約書見ず“男気契約”

2015年01月16日 16時00分

覆面姿で奮闘した内藤(右)はドラダに強烈なドロップキック

 新日本プロレスの内藤哲也(32)が15日、出直しのため同団体と“男気契約”を結んだことを明かした。2014年は低迷が続き、今年1月4日東京ドーム大会でもAJスタイルズ(36)に惨敗。6日に行われた契約更改の席で「契約書を見ずにサイン」という“荒業”を見せた。銭闘放棄を決意した裏には、己のふがいなさへの戒めと、愛する広島カープに帰ってくる「あの男」の影響がある――。

 

 G1を制した2013年から一転、内藤の昨年は屈辱的な1年だった。1・4東京ドームでオカダ・カズチカ(27)とのIWGP戦に敗れると、2月にはNEVER王座から陥落。そのまま浮上のキッカケがつかめないまま終わってしまった。

 

 さらに今年の1・4でも前IWGP王者・AJとの一騎打ちで完敗。いつまでもトンネルの出口が見えない男は、その直後に臨んだ新日プロとの契約更改で破天荒な行動に出た。

 

「ハッキリ言って、どうこう言える成績じゃなかったですから。契約書を一切見ずにサインをしましたよ」

 

 業績が上昇気流に乗っている新日プロとはいえ、期待を裏切り続けた選手には厳しいダウン査定を提示してもおかしくない。それは内藤も承知の上。すべてを甘んじて受け入れるつもりで“無条件降伏”ともいえる一発サインに踏み切った。現在は2月の振り込み分を見ないと今年の年俸が分からない状態で「極端な話ゼロだったとしても文句は言わない」というわけだ。

 

 今回の行動には広島カープ復帰が決まった黒田博樹投手(39)の影響もある。プロレス界一のカープファンを自任する内藤は、メジャーからの年俸20億円超のオファーを蹴って同4億円(推定)の古巣に復帰した黒田の男気に感銘を受けた。

 

「同じ男としてカッコいいですよ。今の俺とじゃ状況は違いますけどね。黒田選手はカープ愛がある上に球団からも『頼むよ』と言われる存在。俺も新日本愛は誰にも負けないし、そういう選手にならないといけない」。自身も今年は銭カネ度外視で団体愛を貫き通す決意だ。

 

 この日の京都大会では6人タッグ戦に出場し、チームの勝利に貢献。黒田から学んだ男気を胸に出直す内藤が、今年こそ新日本の主役になる。