「浪速の筋肉獣」ゼウス大阪での3冠奪取誓う

2015年01月12日 16時00分

金丸(上)を軽々と持ち上げ、大森(下)に投げつけるゼウス

“浪速のマッスルモンスター”ゼウス(32)が11日、2月7日の全日本プロレス大阪・ボディメーカーコロシアム第2競技場大会での3冠ヘビー級王座奪取を公約に掲げた。元プロボクサーの肩書も持つ筋肉獣は王者・潮﨑豪(32)を自慢の肉弾戦で叩き潰す覚悟だが、この会場にこだわる理由には2008年の“ある一戦”があった――。

 

 

 2006年に大阪プロレスでデビューしたゼウスは、昨年から全日本を主戦場に大暴れしている。これまでの実績を評価され、3冠王座次期挑戦者決定戦(12日、大阪・淀川区民センター大会)までこぎつけた。


 相手は難敵・KENSO(40)だが「パワー、スタミナ、トレーニング…全部自信がある。絶対負けない」とあくまで“通過点”だと強調。さらには「2月7日の大阪府立(ボディメーカーコロシアム)のメーンで3冠戦をやる」と力強く言い切ってみせた。


 現在も大阪に拠点を置くゼウスにとって、淀川区民センターもボディメーカーコロシアムもホーム。多くの声援は絶対的なアドバンテージとなる。「全日本というメジャー団体のビッグマッチでメーンを務めるのはレスラーの夢。そして地元で自分がタイトルを取るところを見せられれば、ファンへの恩返しにもなる」とゼウスは2・7大阪での3冠戦にこだわっている。


 地の利だけではない。同会場はゼウスにとってレスラー人生の分岐点となった場所なのだ。「今から7年前、新崎人生選手と一騎打ちをして、しかも勝利できた。デビューしてからジュニアとあたる機会が多かったし、ヘビーの強豪選手からは初勝利。あれで一つ壁を乗り越えられた感じがした」と振り返る。


 それからも紆余曲折はあった。09年には日本人には珍しいヘビー級ボクサーに転向を図ったが、結果は残せなかった。


「だから今は、ヘッドロック、チョップ、ブレーンバスター、ラリアートといったプロレスの基本技を大事にしている。派手な技はほとんどやらなくなった」というゼウスは「潮﨑選手が相手でも小細工はせん。チョップにはチョップ、ラリアートにはラリアートで真っ向勝負する。そして、必ずここにベルトを巻きます」とドラム缶のように太い腰を指さし、自信をみなぎらせた。


 ゼウスはこの日の名古屋大会で、金丸義信(38)とのコンビで、世界タッグ王者の秋山準(45)、大森隆男(45)組と対戦。2人まとめてフライングラリアートで吹っ飛ばすなど孤軍奮闘した。試合は金丸が大森のアックスボンバーに沈んだが、コンディションの良さを誇示。


 絶好調の筋肉獣の視界には、3冠ベルトしか入っていない。