貴闘力が激白「わずか3戦で引退を決意した理由」

2015年01月10日 09時00分

引退を決めた貴闘力は、“本業”に戻る意思を明かした

 12日のレジェンドプロレス、東京・後楽園ホール大会でプロレス3戦目を行う元関脇貴闘力(47)が8日、本紙の取材に対し同大会を最後に引退することを明らかにした。わずか3戦で引退を決意した理由、そして総合格闘家としてのデビューを目指す長男・納谷幸男(20)の今後、さらには横綱白鵬(29=宮城野)や関脇逸ノ城(21=湊)についてまで――。“お騒がせ男”が余すところなく胸中を激白した。

 ――12日の試合では長州力、初代タイガーマスクと組み、大仁田厚、矢口壹琅、保坂秀樹組と対戦する

 貴闘力:(8日発行の本紙「長州が引退説を否定」の記事を読みながら)引退は否定してるんだ…。なら、俺が引退するよ。

 ――えっ

 貴闘力:「これが長州さんの最後の試合ですから」と言われて「それなら」と今回のオファーを受けたのに話が違うし…。何か狐につままれた気分です、ハイ。

 ――もともと昨年4月の代々木大会1試合だけという話だったが、気がつけば次が3戦目となる

 貴闘力:毎日練習はしている。ただ、先生(初代タイガーマスク=佐山聡)が総合の練習ばかりさせるんだ。蹴りとかタックルとか。「親方に求められているのは迫力。蹴りもパンチも真剣にやらないとダメ」って。俺は総合をするわけじゃないのに(笑い)。

 ――ではなぜ引退するのか

 貴闘力:今は店が忙しいんですよ(焼き肉店を全国に8店舗経営)。俺は借金だらけでプロレスをやっていたわけじゃないから。おカネなくてやってたら、プロレスファンにも失礼だろ。好きだからやってたんだ。

 ――そもそも好きになったキッカケは

 貴闘力:巡業中にテリー・ファンクと軽く(プロレスのまね事を)やったことがあって、冗談でテリーが「今夜からメーンでできる」と言ってくれた。相撲協会が知ったら、大目玉食らってたな。それに先生(佐山)の師匠のカール・ゴッチさんとも…。

 ――“神様”と呼ばれた故ゴッチさんか

 貴闘力:(現役当時に)相撲が好きでよく稽古場を見に来ていた。根掘り葉掘り聞いてくるから、俺が四股を教えたんだよ。そうしたら「教えてくれたから、俺のプロレス技を全部教えてやる」って。今思えば、教えてもらえば良かったな。

 ――それはすごい…。ところで2013年3月に初代タイガーマスクの掣圏真陰流興義館に入門した長男の幸男(顔写真)は今どうしているのか

 貴闘力:デビューは当分先だよね。大鵬の孫なのに、しょうもない試合をしたら笑われる。先生も分かっているから、1年先とか2年先に出すとかは考えてない。みっちり鍛えてからじゃないと。ある程度強くなったら、デビュー戦で石井慧とやらせたいけどね。

 ――11日初日の大相撲初場所(東京・両国国技館)では、大鵬と並んで32回の優勝回数を誇る白鵬に、新記録樹立の期待がかかっている

 貴闘力:オヤジの記録は抜いてもらいたくないけどな。白鵬は強いと思うよ。けど、当時とは周りの役者が違う。あの時は大鵬に柏戸、佐田の山(いずれも元横綱)とかいっぱいいたでしょ。

 ――逸ノ城も注目だ

 貴闘力:華はないね。2代目の貴乃花(現親方=元横綱)みたいに華があれば超人気になっていただろうね。

 ――本当に12日が最後なのか

 貴闘力:心残りは曙とできなかったことだけど…。これが最後です。「ギャンブル」とプロレスは引退します。

☆たかとうりき=本名・鎌苅忠茂(かまかり・ただしげ)。1967年9月28日、兵庫県神戸市出身。中学卒業後の83年春場所に当時の藤島部屋から初土俵。最高位は関脇。2000年春場所に前頭14枚目で史上初の幕尻優勝を果たす。三賞14回受賞、金星9個。02年秋場所限りで引退。通算118場所で754勝703敗。181センチ。