【新日1・4東京ドーム】飯伏に「たぎった」中邑がIC王座防衛

2015年01月05日 16時10分

トップロープ上で中邑を抱え込んだ飯伏(右)はスワンダイブ式ジャーマンを発射

【新日1・4東京ドーム】新日本プロレス4日の東京ドーム大会で行われたIWGPインターコンチネンタル選手権は王者の中邑真輔(34)が、飯伏幸太(32=新日本、DDT)の挑戦を退けて2度目の防衛に成功した。中邑は1年5か月ぶりとなる異端児頂上決戦で、爆弾を抱えている右ヒザのボマイェを解禁。IC通算14度目の防衛となり、同王座に新たな歴史を刻み込んだ。

 2人のシングル対決は2013年8月4日のG1クライマックス公式戦(大阪)以来、今回で2度目。一昨年の東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞ベストバウトに輝いた一戦だ。中邑は昨年も同賞(オカダ・カズチカ戦)を連続受賞しており、いまやプロレス界が誇る「名勝負製造機」と称される。そしてこの日も、期待以上の“作品”を作り出した。

 王者は王冠に赤いマントという奇抜ないでたちで、長い入場ゲートを闊歩。序盤は一進一退の攻防が続いた。飯伏が中邑の顔面に足を当てて小刻みにバイブレートすると、王者も左足を震わせて本家のお返し。意地の張り合いが続いた。試合が大きく動いたのは15分過ぎ。

 中邑の顔面蹴りに激怒した飯伏が王者の“代名詞”ともいえる「イヤァオ!」の掛け声とともに上半身をそらすポーズから、オキテ破りのボマイェを発射。すると、みるみるうちに中邑の表情が変わっていく。

 前回の対戦では中邑が飯伏の頭部にストンピングを連打したことで、ブチきれた飯伏が覚醒モードに突入。鬼気迫る表情で中邑を追い込んだ。今回は逆だ。怒った中邑は飯伏の顔面を蹴り続けると、口の中につま先を突っ込むほどエキサイトする場面もあった。

 最後はボマイェの相打ちから、11年1・4ドームの潮﨑豪戦以来封印していた右ヒザでのボマイェ一撃。中邑が歴史に残る激闘を制した。

 3万6000人満員の大観衆に「いいか!」を3度連呼すると、「イヤァオ!」と絶叫。飯伏とはコブシを合わせて健闘をたたえたうえで「死ぬかもだよ。あんなヤバイ特別な相手はいない。変な親近感を感じた」と最大級の賛辞を贈った。

 もはや中邑の代名詞となったIC王座。「今後? コイツ(ベルト)と決めようじゃないですか。刺激、変化じゃないですが、新しい中邑真輔に変身したい」。独特の世界観を持つ王者は、今年も独立自尊の精神で走り続ける。