今年デビュー40周年を迎えた初代タイガーマスクが、プロレス界への「恩返し」を誓った。

 1981年4月23日、蔵前国技館のダイナマイト・キッド戦での鮮烈デビューから40年が経過。これを記念して、18日まで東京・新宿の「ビームス・ジャパン」にてポップアップショップが開催されている。その店舗を訪れた初代虎は、販売されている展示写真に視線を送り「自分にとってわずか3年弱のタイガーマスクだったんですけど、それを40年間、いまだにずっと思ってくれているファンが世界中にいるっていうのが非常にありがたいというか、大切にしなくてはいけないなあと思います」と話した。

 当時の戦いを振り返り「激しかったですね。見ている以上にこちらは一生懸命やっていました」と目を細める。ダイナマイト・キッドや小林邦昭らライバルたちとの激闘の瞬間を切り取った写真も展示されており「余裕なんてまったくなかった。必死です。相手もすごかった」と振り返った。

 今後について問われると「やはり、恩返しですかね。プロレス界に何かいいものを残していきたいと思います」。その〝恩返し〟の一つに7月29日に衝撃デビューを飾ったタイガー・クイーンの存在を上げ「すごく素質のある子で『これはいけるぞ』と思った時はうれしかったですね。ストロングスタイル的な空中戦。そういうのができたらいいですね」と話した。

 世界中のプロレス、格闘技界に多大な影響を与えてきた初代虎は、これからもますます存在感を増してくれそうだ。