前代未聞だ。IGFの大みそか決戦「INOKI BOM―BA―YE 2014」(東京・両国国技館)でIGF王者ミルコ・クロコップ(40=クロアチア)に挑戦する石井慧(28)が“ミッキーマウス”のパンツで、王者をブチキレさせた。


 30日、都内のホテルで前日計量が行われ、定刻通り現れたミルコは106・5キロでクリア。一方、石井は遅刻し、この時点で不穏な空気が漂い始める。


 さらに石井は計量でパンツになることを促されると、なぜかちゅうちょしてジーンズを脱がない。「はき替えに行ってきます」と話し、再び控え室に戻ってしまった。


 赤っ恥をかかされたミルコは大激怒。石井の到着を待つまでもなく、ツーショット撮影を拒否し「なんでチャンピオンを待たせるんだ! 何回もやってるんだから分かってるはずだろ」とマネジャーにまくし立て、鬼の形相でその場を去った。


 数分後、石井はジーンズから白いトランクスに着替え、なにくわぬ顔で再登場。計量を107・4キロでパスすると、ジーンズを脱がなかった理由を「すごい変なボロボロのパンツだったので…。ミッキーの絵が描いてあるんです」と釈明した。


 ミルコの怒りっぷりに「それはしょうがない。遅れたボクが悪い」と反省の色を見せたものの、慌てるそぶりはない。「いつもジーパンとかでやってましたよ。ヘビー級なんで。(IGFが)融通が利かなかったのかもしれない」と開き直った。


 8月以来の再戦はミッキーマウスのパンツで遺恨が勃発。お祭りムードから一転、にわかに血の臭いが充満し始めた。