IGFの大みそか決戦「INOKI BOM―BA―YE2014」(東京・両国国技館)でクラッシャー川口(34)と対戦するジャスティン・ウィリス(27=米国)が29日、危険な裏履歴書を告白した。

 都内の道場で練習を公開したウィリスは得意のヒジ打ちやチョークスリーパーを決め、順調な調整をアピール。来日は初で「格闘技はほかのスポーツじゃ味わえないものが味わえる」と新たな獲物に舌なめずりした。

 高校時代はアマチュアレスリングでカリフォルニア州の王者になった実力者。大学ではフットボールでも鳴らし、両耳にはNFLのダラスカウボーイズのトレードマークである星型のダイヤのピアスを光らせる。経歴だけなら根っからのアスリートのように見えるが…、一方でウィリスは“裏の顔”も持っていた。

 カリフォルニアの暗黒街で育ったというウィリスは「数千人と戦った」と豪語するストリートファイトの猛者だった。「生きていくための手段だった。負けたらその日にもう1回戦いを挑んで勝つまでやった」と喧嘩が生活の一部だったという。22歳の時には20人のチンピラに囲まれた。

「悪い地域に入っちゃってからまれた。こっちは2人だったけど、全員倒した。警察に捕まらなくてラッキーだったよ」と武勇伝は尽きない。

 そんな暴れん坊にとって、総合格闘技はまさに天職。「ミスター・イノキにいただいたチャンスをものにする。結果を出すことしか考えてない」とウィリスは、川口撲殺を予告した。