IGFの大みそか決戦「INOKI BOM―BA―YE 2014」(東京・両国国技館)で石井慧(28)の挑戦を受けるIGF王者ミルコ・クロコップ(40)が27日に来日した。

 前回8月の対戦では、石井の額をヒジで叩き割ってのドクターストップ勝ちで王座を奪取。わずか4か月後の再戦となったが「オレには別に関係ない。プロだから誰が相手でも関係ないし、いつでも挑戦を受ける。オレは完璧に勝つだけさ」とさらりと言ってのけた。

 母国クロアチアでは練習漬けの毎日を送り、直近の6週間は猛特訓をこなしてきたという。

 前回と同じく、ヘッドコーチやメディカルトレーナーらスタッフ6人を引き連れて万全の布陣での来日。体調も「完璧」で、石井に対しても「どんなポジションになっても、どんな作戦を立ててきても、すべての面でオレの方が上だ」と、相変わらずの“上から目線”で初防衛への自信は揺るぎない。

 大会には立会人としてエメリヤーエンコ・ヒョードル氏、ヴァンダレイ・シウバも参加する。かつてPRIDEのリングでしのぎを削ったライバルの来場には「仲間だと思っている。彼らが見てくれるだけでうれしい」と笑顔を見せた。