DDT23日の後楽園ホール大会でKO―D無差別級王者・HARASHIMA(年齢非公表)が入江茂弘(26)の挑戦を退け、7度目の防衛に成功した。

 入江の驚異的タフネスさに苦しんだ王者だったが、20分過ぎのつるべ落とし(変型バスター)で逆転。鬼の形相で強烈な蹴りを顔面に打ち込んでいく。なおも粘る入江に両ヒザを叩き込んでコーナーへ吹き飛ばすと、最後は蒼魔刀(ランニングダブルニー)で3カウントを奪った。

 これで入江の持つ同王座最多防衛記録のV8に王手をかけたHARASHIMAは、来年2月15日のさいたまスーパーアリーナ大会で今年の総選挙1位・飯伏幸太(32=新日本・DDT)の挑戦を受けることが決定。DDTを代表する両雄の対決は、DDTが両国国技館に初進出した2009年8月以来、約5年半ぶりとなる。

 前回の対戦で飯伏に敗れているHARASHIMAは「あの悔しさを忘れてはいない。(飯伏は)今や日本を代表する選手だけど、僕はDDTを守ってきた自信がある」と雪辱を宣言。頂上決戦に闘志を燃やした。