東京女子プロレスのシングルトーナメント「東京プリンセスカップ」の準々決勝(31日、新宿フェイス)で、伊藤麻希(26)が執念の勝利を上げた。

 鈴芽との対戦では場外で相手のプランチャを食らった際に顔を負傷。左目の下から出血した。それでも根性で戦い続け、伊藤パニッシュ(変型逆エビ固め)で勝利を収めた。

 試合後は負傷箇所を氷で冷やしながら「世界一かわいい伊藤麻希の顔面をアイツは傷つけたんですよ! あいつ、スゲー」となぜか鈴芽を称賛するや、今度は氷を床に叩きつけて大演説。「こんな傷よりね、つらいこと、悲しいこと、たくさん乗り越えてきたから。こんなの別に痛くねえよ!」と妙に説得力のある言葉を吐いた。

 もともと福岡を拠点とするアイドルグループ「LinQ」に所属していたが、事実上の〝クビ〟に。「闘うクビドル」のキャッチコピーのもとプロレスキャリアを積み重ねてきた経緯がある。しかも「顔がデカすぎるアイドル」としてプチブレークしたことがあるように、何より顔が自慢だ。

 その後も演説は続き「毎日、最新の伊藤麻希を更新し続けるから。一つの例として、伊藤ね、めちゃめちゃ料理をしないんだよね。でも変わろうと思って。女としての伊藤麻希もちょっと頑張ろうと思って、この前初めてフライパンを買った。それで1パック6個100円の卵とケチャップ買って、スクランブルエッグを作りました。おいしかったです」と報告。

 言いたいことだけ言うと最後は「伊藤が絶対に優勝します。トーナメント、頑張ります~」と言い残し、気分よくバックステージを後にした。