ストロングスタイルプロレス29日の後楽園ホール大会で、IGF時代に師弟関係だった〝悪魔仮面〟ケンドー・カシンと、ブードゥーマーダーズ入りして今やすっかり悪に染まった将軍岡本(37)がタッグを結成した。

 試合は高岩竜一、田中稔組と対戦。リングインするや、カシンが目の下に黒いクマを付けた岡本に「おい、どうしちゃったんだよ」と声をかけるなどちぐはぐ。試合でもカシンの攻撃が岡本に(故意の)誤爆をするなどして、岡本が奮闘むなしく高岩に3カウントを奪われた。

 これにより、UWAアジアパシフィックヘビー級王者の岡本は高岩から挑戦表明を受け、受諾するハメに。試合後先に引き上げたカシンはコメントスペースで「どうしちゃったんだよ、将軍…。あんなに料理が好きでスズカワのことが嫌いな奴だったのに…。鈴木秀樹がいなくなったから悪くなっちゃったんですかね」と首を振りながらつぶやく。さらに岡本がやってくると「なんで悪くなっちゃったんだよ!」と声をかけたが、岡本からは「あんたのせいで負けて高岩の挑戦を受けることになったじゃねえか!」と突き飛ばされる。あわれカシンは「どうしちゃったんだよ、岡本…」とつぶやきながら去るしかない。岡本はその背中に「高岩に勝ったらアンタを次の挑戦者に指名してやる!」と言葉を吐き捨てた。

 恩知らずとはまさにこのこと。悪魔と化した将軍に天罰が下る日は来るのか。