19日の新日本プロレス後楽園ホール大会で、IWGPヘビー級王者・棚橋弘至(38)とG1クライマックス覇者オカダ・カズチカ(27)が、来年1月4日東京ドーム大会での頂上決戦に向け激しい火花を散らした。

 両雄はこの日、本隊vsCHAOSの5対5イリミネーション戦で対戦。ともに先発を買って出ると、その後も場外乱闘を繰り広げ対抗心をむき出しにした。

 さらに20分過ぎ、リング上で1対1の状況となると攻防は加速。オカダがおきて破りのドラゴンスクリューを決めれば、棚橋はグラウンドドラゴンスクリューからテキサス式四つ葉固めと足への一点集中攻撃を見せる。オカダは打点の高いドロップキックで主導権を握ろうとするが、棚橋もレインメーカーをかわしてのスリングブレイドで譲らない。

 意地の張り合いは最後まで続く。コーナードロップキックでオーバー・ザ・トップロープを狙ったオカダに対し、棚橋は転落ギリギリのところで両足を駆使しオカダの首を捕獲。そのまま場外へと道連れにし、同時失格に持ち込んだ。

 試合後の棚橋は「足一本攻め切れなかったっていう点ではヤバイね」と反省しつつも「俺とオカダの時間軸、11年の差があってすごい巡り合わせだと思うけど、俺は何回でも東京ドームに立ち続けるから」と改めてV1を宣言。一方のオカダは「明日、最後の前哨戦だ。どれだけ楽しませてくれるか。それだけです」と不敵な笑みを浮かべた。年間最大興行で文字通りプロレス界の覇権を争う2人の抗争は、最後の最後までデッドヒートが続きそうな気配だ。