アントニオ猪木氏 年末恒例の炊き出し中止

2014年12月17日 07時30分

猪木氏は昨年も新宿中央公園で炊き出しを行ったが…

 次世代の党参院議員でプロレス格闘技団体「IGF」総帥のアントニオ猪木氏(71)が、13年連続で開催してきた東京・新宿中央公園での炊き出しを今年は中止することを明かした。

 猪木氏はホームレスの自立支援を目的に2001年から同公園で炊き出しを開催。大みそかのプロレス格闘技大会へのプロモーションの意味も含め、年末に行っていた。昨年は約1000人のホームレスに2000食のラーメンや弁当、下着などを振る舞い、勇気づけた。また今年の一字を特大の筆で書くパフォーマンスも恒例で、昨年は「挑」の字をしたためた。

 今年も14回目の開催を目指し、関係各所が弁当の手配などを準備。ところが炊き出しは中止となった。なぜなのか? IGF関係者は「公園にホームレスがいませんでした…」と説明。本紙が実際に公園を散策してみると、確かにいない。1000人が2~3人までに激減していた。昨年まであったダンボールハウスも全く見かけなかった。

 昨年4月から公園を管理する事務所によると、理由は複数あるという。今年3月、20年間にわたり毎週日曜に炊き出しをしていたNPO法人が撤退し、ホームレスの退去が始まった。さらに夏場のデング熱発生も影響。公園内で木の伐採や立ち入り禁止の工事も始まり、新宿区役所の説得も奏功してホームレスは施設などに移っていったという。「夜間に集まる方もいますが、少ないです。起居している方は一人もいません」(同関係者)

 次世代の党は先の衆院選で公示前の19議席から大幅に減らして2議席と失速したが、応援のため全国を回っていた猪木氏は「みんな卒業してよかった」とホームレスの“自立”を歓迎。書き初めは大みそか決戦「INOKI BOM―BA―YE 2014」(東京・両国国技館)で行う意向だ。