東京スポーツ新聞社制定「2014年度プロレス大賞」敢闘賞を受賞した邪道・大仁田厚(57)が新設する新王座の名称が、なんと「爆破王」であることが分かった。しかも、史上初となる石材を使ったベルトになるというから驚き。来年1月に完成予定で、ノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチが行われる「常陸国大花火」(19日、茨城県立スポーツセンター)から、初代王座をめぐる戦いがスタートだ。

 今年8試合目となる電流爆破戦で大仁田は帝王・髙山善廣(48)と初タッグを結成。

 極悪軍団「ブードゥー・マーダーズ(VM)」のTARU(50)、“brother”YASSHI(32)組と対戦する。10日に行われた会見では交通事情により髙山が遅れて会場入りしたが、VM軍が不意をついて襲撃。5日には大仁田が後楽園ホール駐車場で襲われており、相次ぐ蛮行にさすがの邪道も大激怒だ。

「潰すしかない。試合後にはここに、あいつらの顔を押すんじゃ!」と語気を強め、持参した血判状を誇示。当日、大仁田組は電流爆破バットを公認凶器として用意し、VM軍にはあらゆる凶器の持ち込みを可能としたことからも、邪道の怒りは沸点を超えている。

 髙山も「俺に手をかけたらどうなるか、分からせてやる」と怒りの帝王節をとどろかせた。大仁田にとって、別の意味でも今回の電流爆破戦にかける気持ちは強い。本紙既報の「電流爆破ベルト」新設計画がついに本格的に動き出したからだ。

 大仁田は「ベルトの名前が決まった。『爆破王』じゃ。どうだ? 分かりやすいネーミングだろ。地獄に一番近いベルトになる」と明かした。通常のベルトでは中央のプレート部分が金属製だが、同ベルトのプレート部分はなんと石材で、漢字で「爆破王」の3文字が刻印されるという。

「IWGP」や「GHC」のようなシャレた横文字を使わず、真逆をいくセンスも邪道流だ。すでに製作段階に入っており、完成とお披露目は来年1月になる予定。まずは来週にもベルト新設が正式に発表される。

 何をやってもハチャメチャな邪道は「19日の電流爆破からベルトをめぐる戦いも始まる。俺は俺のやり方でこのリングを輝かせるんじゃ。ファイヤー!」。師走の大花火がにぎやかになってきた。