鉄人・小橋建太(47)のプロデュース興行第2弾となる「Fortune Dream 2」(10日、東京・後楽園ホール)には、団体の垣根を越えた13団体の23選手が出場した。鉄人興行だからこそ実現した夢の競演に、集まった1600人のファンが酔いしれた。

 休憩明けには小橋自身が、全日本プロレス時代の大先輩にあたる天龍源一郎(64)と30分1本勝負の「トークバトル」に“出場”。開口一番、天龍から「落語家じゃないのに、トークショーで呼びやがって。カーッ」と言われて機先を制されると、レジェンドから「カムバックするの? もう一回、ムーンサルトを見たいとファンも言ってるよ」と現役復帰を促される場面もあった。

 小橋は「のせるのうまいですね…。でも復帰はしないです」と慌てて否定したが、バラエティー番組で鍛えられたという天龍のトーク力にたじたじで、時間切れ引き分けに持ち込むのがやっとだった。

 それでも、全試合終了後には出場した全選手を握手でねぎらい、“熱さ”は現役時代と変わらない。

 小橋は「1試合目から熱戦ばかりで、自分の思い、精神を受け継いでくれているのを感じた。女子プロレス、良かったね」と大会を総括。

 また、6月8日の第1弾興行(後楽園ホール)に続き今回も成功に終わらせたことで「もちろん第3弾に向けて走り出す。そういう、いい雰囲気だったと思うし」と次大会の開催にも前向きだった。