【プロレス大賞:技能賞】技能賞はドラゴンゲートのオープン・ザ・ドリームゲート王者B×Bハルク(34=ドラゴンゲート)が初受賞となった。

 地元・札幌での2連戦を終えた直後の吉報に「初めてチャンピオンとして凱旋できて、それだけでもうれしいのに、帰ってきたら受賞の知らせですからね。いいことって続くんですね」と喜びを爆発させた。札幌大会は両日超満員札止め。同級生や親族も多く会場に駆けつけた。今回の受賞も「まずはオカンに電話ですわ!」と破顔一笑だ。

 とはいえ、これまでの道のりは険しかった。2007年に新人賞を獲得。将来を期待されながらも、ケガに悩まされ思うような結果が出ない時期もあった。

「アゴの骨折もあったし、ファイトスタイルで悩んだ時期もあった。自分を変えようとヒールになったこともあったが、それらの経験が今につながっていると思う」

 技能賞は昨年度の吉野正人(34)、08年の鷹木信悟(32)など、ドラゲーから多く受賞者を出している。ハルクは「うちの選手のレベルは高いし、その中で切磋琢磨している。ドーム規模の大会はないが、地方会場を大事にして試合数も多いのでそれも影響してると思う」と分析。さらには「攻めるだけでなく、受けて受けて最後に勝つのが自分の美学。体はキツいが受け身には自信があるので」と語った。

 28日の福岡国際センター大会では鷹木を相手に4度目の防衛戦に臨む。「同期だしライバル。あいつに勝って真のチャンピオンだと思う。しっかり授賞式にはベルトを巻いて行きます そして来年は防衛記録を作ってドラゲー初のMVPを狙いますよ!」