今年で41回目を迎えた東京スポーツ新聞社制定「2014年度プロレス大賞」選考委員会が8日、東京・江東区の東京スポーツ新聞社・会議室で行われ、最優秀タッグ賞はGHCタッグ王者の杉浦貴(44=ノア)と田中将斗(41=ゼロワン)の「弾丸ヤンキース」が文句なしの初受賞を決めた。GHCタッグ、インターコンチネンタルタッグの2つの王座を保持する2人は、圧倒的得票で並み居るライバルを蹴落とした。

 リング外でも圧巻の勝利だった。最優秀タッグ賞には宮本裕向&木高イサミの「ヤンキー二丁拳銃」、新日本プロレスの極悪軍団「バレットクラブ」、後藤洋央紀&柴田勝頼組、ドラゴンゲートのT―Hawk&Eita組、そして全日本プロレスの世界タッグ王者・秋山準&大森隆男組がノミネートされた。

 接戦になるかと思われたが、1回目の投票で弾丸ヤンキースが過半数の12票を獲得。選考委員会からは、「練習を重ねて鍛え上げた肉体は何よりの武器」「誰が相手でも面白い試合をする」と称賛する声が続出した。

 GHCタッグ王座を4度、インターコンチネンタルタッグ王座を3度防衛。11月24日の後楽園ホール大会では昼にゼロワン、夜はノアでダブルヘッダー防衛戦を敢行するタフネスさも評価された。何より試合内容の濃さで他の追従を許さなかった。

 杉浦は「組んでてよかった。スパイ疑惑もあったが、相方は最高のパートナー。毎日の練習で鍛えている部分が評価されて、僕は本当に幸せ者です」と喜びを語った。