全日本プロレス暮れの祭典「世界最強タッグ決定リーグ戦」を制して世界タッグ王者に返り咲いた全日本・秋山準(45)が7日、早くも次期挑戦者にジョー・ドーリング(32)、諏訪魔(38)組を指名した。

 秋山は大森隆男(45)とのコンビで同王座を保持していたが、リーグ戦前にベルトを返上し、背水の陣でリーグ戦に臨んだ。最終戦(6日、大阪)では、曙、吉江豊組を破り、優勝決定戦で潮﨑豪、宮原健斗組を大激闘の末に撃破。再戴冠に成功した。

 秋山は「俺たちの優勝が決まったとき、誰か名乗り出ると思ったら誰も出てこなかった」と落胆の表情。「自分らで探しても、名乗り出てもいい。俺たちはベルトを持っているんだから」と若手の奮起を促した。

 そんな秋山が候補に挙げるのが諏訪魔組だ。開幕戦(11月16日、後楽園)では、大森がドーリングのエボリューションボムでわずか398秒の完敗劇。自らも諏訪魔のラストライドを食らう醜態をさらしてしまった。

「コテンパンだよ。俺らがエンジンがかからないうちに終わってしまった感じもあるけど…。公式戦のなかでは一番記憶に残っているし、悔しい一戦。この借りは返さないといけない」

 かたや、諏訪魔組は最終戦で敗れ、連覇はおろか優勝決定戦進出もならず。諏訪魔は12・14後楽園で潮﨑とのタッグ結成を発表した和田京平レフェリーに不満をぶつけるなど、最近は地に足が着いてない印象だ。「汚名返上なら今」と、秋山の鋭いセンサーが働いたのかもしれない。